障子(しょうじ)

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障子とは

 しょうじの「障」は、「遮る」「隔てる」「塞ぐ」などの意味を持ちます。障子とは元来、縁の内側、窓、室内の境に建てる建具を総称するものでした。古い時代では、現在の襖を「障子」、現在の障子を「明り障子」と呼び、区別していました。
 障子は、遠く平安時代から日本人の暮らしに溶け込み、豊かな文化を育んできました。これまでに様々な素材や機能、造形美をふんだんにとり入れて来ました。そして今日、現代的なインテリアとして大いに見直されています。
 和室はもちろん、洋室やホテル、マンションの内装、高層建築など、新しい分野へと広がっています。今、障子の美しさと機能性が改めて注目されています。

障子の特徴

1.やわらかな光でお部屋を包みます。 半透明の和紙を貼った障子は、直射日光を適度にさえぎり、丁度半分くらい(40~50%)を透過させます。見た目には日当たりの感じを残しながら、日光を遮るという、優れた特性をもっています。
 障子に差し込んだ光は、各方面に拡散して、部屋全体を均等に明るくします。窓際だけ明るくまぶしく、奥は薄暗いという強いコントラストをなくします。やわらかな均一した光で部屋全体を包み、照明の均質度を高めます。

2.自然の風合い、幾何学的なラインの美しさ。 障子の素材は「木と紙」・・・障子は自然感あふれる現代のインテリアです。この木の桟と白い紙の織りなすテクスチャに加え、幾何学的な美しさが、室内の空間をきりっと引き締め、ひとつのポイントをつくります。また、貼り替えるごとに全く新しく、さらにイメージの変化も楽しめます。

3.夜間照明効果を高めます。 夜の障子は壁の一部となり、照明の光が反射して、室内の照明効果を大幅にアップします。
 障子紙の反射率は50~60%。柱や建具の色とよく調和して美しい空間をつくり出します。

4.冬暖かく、夏涼しく。省エネに役立ちます。 障子は、日射を遮蔽し吸収するのでガラス窓(透過率:約90%)に比べ、流入熱を2分の1程度に減少します。
 冷房時には、日射による負荷がかなりの部分を占めているので、省エネルギー効果が期待できます。
 暖房時には、夜間の放射冷却を防ぎ、局部的な冷輻射(れいふくしゃ:窓だけが他と比べて極端に低温となる)も低減されます。室内側を熱伝導率の低い木製建具とすると、金属サッシの二重窓よりも熱損失の面で有利です。

5.室内を快適にコントールします。 暖房が利いている部屋の中でも、窓の近くで足腰が冷えることがあります。これをコールド・ドラフトといいます。壁や窓などによって冷された空気が下がり、床近くに流れをつくります。
 この対策として有効なのが内障子。空気が下がり直接ガラス面に触れないので、室内空気の冷却によるコールド・ドラフトが大幅に減るからです。
 また、障子は多孔性という障子紙の特質によって、ごく自然なかたちで、換気と清浄化を行っています。
 さらに吸湿性もあるため、室内の温度変化をおさえています。障子は湿度の高い日本の住宅に適した建具ということができます。

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